プロジェクトストーリー


PROJECT
STORY
ロジスクエア春日部開発プロジェクト
ロジスクエアについて

ロジスクエア春日部
開発プロジェクトの経緯
竣工前に入居テナントが決定。
テナント側の要望を施設に反映し、
かつ、資産価値向上を目指すことが
プロジェクトの肝に。
国道16号線・4号線至近という利便性の高いエリアに位置する「ロジスクエア春日部」。その立ち上げにあたっては、土地の取得から物流施設の企画・建設、テナント誘致、竣工後には資産価値を高める維持管理、物件の売却・運用と一連の流れをすべてCREプロフェッショナルたちが担当しています。特徴的なのは、リーシングの力で竣工前にテナントが決定したこと。「テナント満足度向上」を重視するCREでは、決定したテナント側の要望をいかに施設に反映できるかが、プロジェクトの肝となりました。


ロジスクエア春日部
開発プロジェクトメンバー
ここではプロジェクトに携わったメンバーに、それぞれの役割と当時のエピソードを語ってもらいました。


STORY 01
物流投資企画
土地の仕入れから売却まで。
プロジェクト全体を俯瞰でみて、
各部門に「良いバトン」を渡す。

土地の仕入れから開発業務全般のマネジメント、売却に至るまで、ひとつの物件が辿る流れ全般に携わるのが、私の役割です。今回のロジスクエア春日部は、国道16号線・4号線が交わる大動脈の根元にあるという利便性が特徴的な立地でした。周辺人口も多く、一定のニーズがあると見込んで土地購入に踏み切りましたが、もともとは農地だったこともあって地権者は複数人にわたり、土地の取得は難航しました。
丁寧に交渉をかさね、いよいよ土地売買の2日前というタイミングで「いまの売買スキームのままでは契約は難しい」と売り手から伝えられ、頭をフル回転させながら夜中まで仲介会社と協議。何気ない会話のなかで当社の要望を満たしながら売り手の納得も得られる売買方法が頭に浮かび、すぐに司法書士に法的な確認を取りました。関係者の了解も得られ、無事に予定通り売買契約の締結ができたのは、とても印象的な出来事でした。
今回のプロジェクトで大きかったのは、なんといってもリーシングの力。志方さんが竣工前にテナントの誘致を成功させてくれたんです。そのことで工事進行中に設備変更することになり、調整には苦労も伴いましたが、それを忘れさせてくれるほど、メンバーが優秀でした。私たち物流投資企画グループの使命は、各部門に「良いバトンを渡すこと」。自身の担当業務をしっかり仕上げて引き継ぐことを心がけ、本プロジェクトでのテナントの満足度向上、資産価値向上を目指しました。

STORY 02
CM企画
いかに使い勝手を良くするか。
各部門とのつながりの強さが、
施設計画に活きていく。

施設の企画から竣工まで、建築に関わる部分を担当しています。今回のプロジェクトでも、この土地にどの位の建物が建築可能かを法的・地理的に検証し、作成したボリューム図を坂上さんに渡すところがスタートでした。
テナントが確定していない段階で収益性という点で考えると、容積率いっぱいの200%、4階建てで計画することもできます。しかしCREではテナントさんの使いやすさを重視している為、3階建てに抑え庫内作業効率性を高める計画を採用しました。倉庫内部に関しては無機質な空間になりがちですが、働く人にとって少しでも心地よく感じてもらえるようサインや照明を工夫しました。
計画するなかで、直にテナントと接する機会が多いリーシング部門からは施設の使い勝手について、建物運用中を担当するPM部門からは建物の事故やトラブルの例を随時共有させてもらえるのは非常に恵まれた環境だと思います。すべてを自社で見ているからこそ、今回のように早期にテナントが決まり、様々な変更要望についても各部門一丸となって対応することができました。


STORY 03
リーシング
ニーズを見極め、
課題解決に向けてアプローチ。
竣工前にテナントを決定。

今回のロジスクエア春日部のリーシングにあたっては、小売業、物流業、卸売業、運送業などあらゆる業種の企業へアプローチしていきました。いかに限られた期間で効率的に営業をかけていくか、それを見誤ると成功に導けません。現在、所属が西日本のリーシング部署なのですが、大阪本社の会社で春日部に拠点をもつメーカーがあり、以前から物流施設の老朽化や拡張性に課題をもっていることを担当の方から伺っていました。そこにアプローチをかけた結果、関東・東北進出の足がかりとしてロジスクエア春日部への入居を決定されました。
この時点では建物の仕様も決まっており、工事も既に進行中でしたが、テナント側の要望に100%合わせてプランを変更したんです。それは普通なようで普通ではできないこと。コスト、工期、工事業者との折衝もあるなかで、物流投資企画グループの坂上さん、CM企画グループの澤さんが「やりましょう!」と力強く言ってくれて、一気に事が進みました。このプロジェクトメンバーには、置きにいく人がいないんですよね。こんなにも優秀で誠実なメンバーと成功を体験できたのは自身にとっても大きな出来事でした。
物流インフラプラットフォームはますます注目されていくものなので、もっともっと広げていきたいと思っています。本来、ニーズを持ったテナントと物流投資企画グループが持っている土地情報をマッチングさせていくことが役割だと思うので、今回に限らず、何のプロジェクトに対してもスタート地点でいることが理想です。

STORY 04
プロパティマネジメント
保守ではなく、攻めの姿勢で。
中立的な立場から、
施設の資産価値向上を目指す。

プロパティマネジメント業務とは、オーナーよりお預かりした資産の収益性の向上や入居テナントの満足度を高めることが使命です。一般的に管理業務は各設備の点検、クレーム対応と受け身な姿勢と思われがちですが、我々はオーナーへ収益の向上・支出の削減の提案を、また、入居テナントへはよりよい施設運営を行うためにどのような施策を行って欲しいか等のヒアリングを行うなど、積極的に業務を行っています。
今回のプロジェクトは、竣工前に入居テナントが決まっており、建物竣工後の管理・運営業務のノウハウを建物建築時から取り入れることで、将来的に建物から発生する支出を抑えるためにどうするか、テナントの使い勝手のよい建物とは何かを各部門と話し合いを行いました。また、建物竣工前からテナントと綿密にコミュニケーションをとることができたので、竣工後にテナントがどのようなオペレーションを行うか等を確認出来ました。その中で、垂直搬送機の運用を非常に重要視されていることが分かり、点検で垂直搬送機が止まる時間帯をテナント様の休憩時間に合わせる等、テナントが使いやすい管理仕様を策定しました。その結果、テナントより非常に施設の運営に支障がないよう管理をいただき、大変満足しているとのお言葉をいただきました。
本プロジェクトを担当させてくれた上司の堀には、とても感謝しています。彼は入社以来12年間プロパティマネジメント業務に従事しており、その専門的かつ幅広い知識によって私を成長させてくれています。今後は私も多くの経験を積んで、プロパティマネジメント業務に邁進しようと思います。


STORY 05
アセットマネジメント
プロジェクトのアンカーとして、
不動産の世界と
金融の世界をつなぐ。

本プロジェクトにおいてアセットマネジメントは、リレーでいうところのアンカーです。一連のバトンを受け取り物件の特性を見極めたうえで、いかに投資対象としてふさわしいかを投資家に伝えるという、不動産の世界と金融の世界をつなぐのが私たちの役目です。
今回の春日部もそうですが、ロジスクエアは本当に細かいところまで気を配ってつくられています。表向き同じようにみえる倉庫ですが、全然違う。例えば、4階建にするなど開発規模を大きくすればその分価値も上がりますが、テナントの使い勝手を重視して3階建にしたり、わざわざコストを掛けて雨天時にもトラック全体が濡れないように余分にひさしをつけたりと、物件の至るところに工夫と配慮が見られます。CREが長年培ってきた経験とノウハウがあるからこそできていることが多々あります。
昨今の物流施設開発ブームに乗って開発しているのではなく、テナントに満足して長く使っていただけるような真に価値のある物流施設を世の中に生み出したいというプロフェッショナルとしての誇りと、物流インフラを支える存在であり続ける覚悟がCREにはあると感じています。だからこそ、そのバトンを受け継いだ我々は、ハード面の価値だけでなく、そのような熱い思いが込められてつくられている施設だという点も投資家に伝わるように心掛けています。それが、CREが開発した物件を世に送り出す者としての重要な役割だと思っています。
ロジスクエア春日部の取得にあたってはタイミングの兼ね合いでブリッジスキームを介しての取得になりましたが、ブリッジ関係者から「ずっと預かっていたい物件だった。手放すのが残念」と言われました。ブリッジは通常短い期間でリスクを抑えて利益を得るモデルなので意外なコメントでしたが、本物件がいかに優れたものであるかを物語っていると実感し、嬉しかったです。

開発から売却まで、
それぞれが役割を全うしたからこそ、
今回のプロジェクトは成功できた。
インタビュー中、佐々木さんはこのようなことも話してくれました。
「“その時は無関係にみえた点と点であっても、振り返れば線でつながっているもの”という言葉があります。
でもそれは、点としてしっかり残っているからそう思えるのではないかと思うんです。
今回のプロジェクトもメンバーそれぞれが自分の役割を果たしたからこそ、大きな成果を残すことができた」と。
メンバー全員がテナントの満足度向上、そして資産価値向上を目指して良いものを作ろうとしたその姿勢が、プロジェクトを成功に導きました。
今後、CREの新しいプロジェクトにご期待ください。
